長澤紗織設計室 盛岡市内新築工事 現場レポート
長澤紗織設計室
今回は盛岡市内にある新築工事現場へ
設計を担当している長澤紗織設計室の長澤紗織先生にお話しいただきました。
建て主さんと一緒に悩みながら、快適に安心して暮らせる家づくりを設計しています。
現場を覗いてみると
壁や天井下地の施工が進んでいます。
今回の現場では盛岡市産材をふんだんに使用しています。
まずは材料の様子から
梁・桁には横方向の力に強い唐松集成材を使用しています。
今回は、柱にも粘りのある唐松集成柱を使用しています。
部屋の中央には大黒柱があります。
使用した唐松は節の少ない、樹齢120年の材を使用しております。
大工さんが150角の角材を手作業で多面体(8面)の柱に加工しております。
大黒柱は家屋において家のほぼ中央に位置し、家を建てる際に一番最初に立てる最も太い柱です。大黒柱に梁や桁が差し込まれ、他の柱へ繋がっていきます。
家の中で最も荷重や負荷がかかるため、固く太い樹種が使われます。
また、家は柱で評価されていたため家格をあげる意味で、大黒柱には特別立派な木材を使い見栄えさせる役割もあります。
断熱材には「スーパージェットファイバー」を使用しています。
スーパージェットファイバーは天然の木質繊維であるセルローズファイバーが主原料。
実はこのセルローズファイバーは、新聞店などで売れ残った新聞をリサイクルしたものです。
限りある資源を有効利用し、環境への負荷を極力おさえるサスティナブル(持続可能)な社会にマッチした断熱材なのです。
岩手県では家具材、木製品に利用されることの多いカツラですが、
今回は玄関框、トイレカウンターにカツラの天板を使用します。
現場では大工さんが施工に向けてに加工を進めています。
その他にも洗面台にはポプラ、階段材にはセン、ニッチカウンターにはタモなど県産広葉樹をたくさん使用します。
非常に贅沢ですね。
天井中央には大開口の天窓があります。
陽光が真上から差し込んでくるため、住まいを心地よいものにしてくれます。
今回は盛岡市内にある新築工事現場を取材させていただきました。
どんな住宅が完成するのか、とても楽しみですね。
(文章:いわて木の家ナビ事務局)
お問合せ先
長澤紗織設計室
TEL:019-697-5471