住工房森の音 「大地から育む家」(施工中編)

森の棟梁現場レポート
岩手山の麓である雫石町内に、自然の恵みと手づくり感があふれる住まいが建築中です。
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《文章 森の棟梁事務局》
眼前に広がる岩手山。
木々と田んぼに囲まれたのどかなロケーション。
スローライフを楽しむには、ぴったりの場所です。
お話をしてくださったのは、担当監督の深持さんです。
「こちらの住まいは、100%自然素材にこだわりぬいた住まいです。骨組みに使用している木材は全て岩手県産材ですが、隠れてしまう下地材にも、1枚1枚手張りで県産の杉板を張りました」
目に見える部分はもとより、隠れてしまう部分にも本物を使う。
お施主様にとっても安心です。
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岩手県産材使用の構造躯体
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床下地:杉  床:カラ松  全て県産材
「斜め張りをすることで、耐震強度を上げています。大工さんの施工性からいうと非常に手間がかかりますが、木をよく知るベテランの専属大工ですので、問題ありません」
良い素材と腕の立つ調理人がいて初めて最高のものが完成する。
家づくりも同じで、理にかなっています。
「自然の恵みは県産材だけではないんです。実はこちらの住まいは、住宅用では日本で初となるオーストリア製の薪ボイラーを使用します」
薪ボイラー?初めて聞きますが、
どういったものなんでしょう?
「文字通り薪を燃料にしたボイラーです。薪ストーブのボイラーバージョンという感じです。給湯、暖房などの熱源は薪によって賄われます」
暖房はこの薪ボイラーを熱源とした温水パネルヒーターと薪ストーブの併用。
まさに石油に頼らず、自然の恵みで暮らす住まいですね。
こちらは完成編のレポートでご紹介しますので、お楽しみに。
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現場では黙々と壁を塗り続ける親子がいらっしゃいましたが、その正体は・・・
「森の音ではお施主様に楽しみながら、住まいづくりにも参加してもらっています。例えば壁の左官塗りです。素材は生石灰が原料の塗り壁材です。ビニールクロスとは違い、調湿効果がありますので、木との相性も抜群です。記念に手型も残したりします」
小さな子どもさんでも簡単に出来るそうです。
本当に良い思い出になりますね。
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「外壁も左官仕上げで行いました。こちらは火山灰が原料です。自然素材であることに間違いありませんが、断熱、防水、調湿に高い効果があります。エネルギーを使用し快適な環境につくりかえることは容易ですし、当たり前のことですが、木材も含めこうした自然素材の力で快適な環境をつくれると思いますし、何より本物の素材でつくった住まいは心地いいですよ」
自然の恵みを取り入れた、手づくりの住まい。
偉ぶることなくさらりと実践されている、森の音さんのホームページは以下から、ご覧に頂けます。
こちらの住まいは、完成見学会が11月2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日)で決定しています。
詳細が決まり次第、ご案内します。
お問い合わせ先
住工房 森の音 (有)美建工業
http://www.morinone.co.jp/