(有)岩井沢工務所 岩手の木を岩手の大工が刻む
現在、盛岡市内で進行中の新築工事の様子です。
こちらのお家は、栗の大黒柱と栗の曲り梁でLDKの大空間を支える豪快な構造のお家です。
岩手県産の栗、ケヤキ、唐松、杉、ヒノキ、エンジュを使用します。
現在は、大工が作業場にて刻み作業を行っております。
その様子を紹介します。
1. 墨付け作業
大工の棟梁が加工する木材に印を付ける作業です。今でも墨壺と墨差しを使って行う作業です。
棟梁は図板(大工の木組みの図面)を見ながら完成を想像しながらこの作業を行います。

大工の棟梁が加工する木材に印を付ける作業です。今でも墨壺と墨差しを使って行う作業です。
棟梁は図板(大工の木組みの図面)を見ながら完成を想像しながらこの作業を行います。

2. 唐松の棟木を加工中の棟梁です。
棟木とは、屋根の頂上を支える重要な木材。太くて強度のある材を使います。
今回は岩手県産唐松を使用しています。カンナを掛けて仕上がりを見ながら作業を進めます。

3. 梁の仕口を加工する様子。ノミで少しずつ加工を行います。このような作業を手刻みと呼びます。


4. 栗の曲り梁とケヤキの大柱を仮組みする様子です。刻み作業中にもこのように仮組みして仕口
の調整を行います。大きな木材の仕口はすこし複雑な形。こういう作業を通して大工が育ちます。

これから現場にて建て方作業へと移って行きます。
岩手の木を岩手の大工が刻む姿。
昔は当たり前の事でしたが、今はなかなか見られなくなってきました。
そんな仕事を大事にしていく工務店として頑張ってます。