森の棟梁突撃レポート -(株)小田組-

 県産材を使った家づくりに関するよもやま話を、5回にわたってお送りしていく「森の棟梁突撃レポート」。
第4回目の今回は、久慈市湊町にあります「(株)小田組」さんです。
小田組さんは現在、佐々木社長さんと奥様、自社の大工さん5名で年間2棟の新築と増改築を中心に、地元に根付いた工務店さんです。
小田組さんの創業はなんと大正13年。当時から土木・建築工事を主体とされていたそうです。
佐々木社長のお父さんである(前)佐々木工務店社長が、その歴史ある小田組を引き継いだ事から今に至るそうですが、社長さんが引き継いだ当初は建築:土木=50:50であったそうです。
現在では建築の比重が増えてらっしゃいます。
最近「家に大黒柱を一本使ってみませんか?」と、杉丸太の通し大黒柱を勧められている
佐々木社長へ、お話しを伺いました。
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Q1. 新築を年間約2棟建てられているとの事ですが、どの位の予算で県産材住宅は
    建てられますか?
A. 坪数にもよりますし、お客様の予算に合わせた提案ですから一概には言えませんが、
   この地域は近くの製材工場でプレカットが出来ます。
   また、タイコ梁は大工さんの手刻みになりますが、併用で40万円/坪スタートでしょうか。
Q2. 国産材や県産材を使用していて、木材供給側に対する要望はありますか?
A. ここでは地元の赤松を構造材の梁として使用するのですが、年間通じての安定供給が課題
   ですね。また、杉・赤松以外の提案も欲しいですね。
Q3. 小田組さんの家づくりに対する想いを教えて下さい。
A. 地域と共に永く先代たちが創り上げてきたものを、大切にしたいですね。
   ですから、先代の父が建てた家を改修させて頂けるのは、大変ありがたいですし、
   だからこそ自分の目が届く範囲の仕事をしたいですね。
継続とは力なり。「地域に根差した工務店」そんな言葉が似合う工務店さんでした。
「家に大黒柱を一本使ってみませんか?」と言っても、時々断られるけどね・・・。
と、にこやかにお話しされる社長さんに、ちょっと親しみが湧きました。