森の棟梁突撃レポート -(有)清水畑建設-

 県産材を使った家づくりに関するよもやま話を、5回にわたってお送りしていく「森の棟梁突撃レポート」。
第1回目の今回は、盛岡市厨川にあります「(有)清水畑建設」さんです。
清水畑建設さんは現在、清水畑社長と息子の専務さん、自社の大工3名で年間1~2棟を大事に建てる非常にアットホームな工務店さんです。
営業、お施主様とプランニングから実施設計、設計監理、施工管理まで一連の流れを全て担当されている清水畑専務に「県産材を使った家づくり」についてお話しを伺いました。
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Q1.年間1~2棟建てられているとのことですが、どの位の予算で県産材住宅は建てられますか?
A.様々ですが坪数にもよりますし、お客様の予算に合わせた提案ですので、大体2千万円前後が
  最近多いです。
Q2.住宅を新築する際、外国産材を使用するのと、国産材・県産材を使用するのでは、
   どちらが安くできますか?
A.ほとんど差はありません。
  ただ、床材等の目に見える部分の材料を無垢材にすれば、大工の手間が多くかかるので、若干
  高くなるかもしれません。
  当社は自社大工なので、材の仕上げは全て大工が行いますし、キッチン、ユニットバス等設備の
  グレードを下げれば十分に吸収できる範囲です。
Q3.国産材・県産材を使った家づくりを行っていて、製材工場に対する要望はありますか?
A.昔と違って、随分材料がよくなっていますね(社長談)カンナも掛ってくるし…。
  製材工場とのコミュニケーションが必要と思っている、もっと山の伐採現場や製材工場に行って
  みたいし、話もきいてみたい(専務談)お客様と一緒に行けたらおもしろいかも…。
Q4.清水畑さんの家づくりに対する想いを教えて頂けますか?
A.家は買うものではなく、造るもの、お客様と一緒に家づくりの物語を大切にしたいです。
  そうそう、最近、壁塗りをお客様と一緒にするのが恒例になっているんですよ…。
  壁に家族の手型をつけたり楽しいですよ!
なるほど…専務さんの目の届く範囲の「アットホームな家づくり」。
今の時代、建築中の大工さんの顔を知っているお施主さんはどの位いるのでしょうか…?
「顔の見える家づくり」そんな言葉がぴったりくる工務店さんでした。