ちいろば設計 「街中にオアシス 赤松の家(盛岡市)」
ちいろば設計
街中にオアシス・・・赤松の家(盛岡市)
通りに面して、塗り壁に下見板張の外観が目を引きます。
内部空間は、赤松の梁とタルキが顕わしの小屋組み、
赤松の床が美しく、また温かく、家全体を包みこんでいます。
大きくはない敷地にコンパクトに建てた2階建ですが、中は広々と感じていただけます。
建物の外側をしっかり断熱し、
内部はフレキシブルに建具で間仕切っただけの開放的な空間にしてあり、
暖房はリビングの薪ストーブ1台で家全体があたたかです。
自然対流を利用して暖気を取り込む仕掛けが、
ローテクながら快適な温熱環境を実現しています。
最新の省エネ基準による断熱性能の証明を取得し、
「住みたい岩手の家づくり促進事業」の助成を受けて完成しました。
ここでも、岩手の山の恵みを生かし、
無垢の木と自然素材が持つ魅力を最大限に引き出す家づくりを心がけました。
赤松の梁が部屋の四方を囲み、1階の天井には、2階の構造床が顕わしになっています。
この県産赤松の床材は、強度もあり、色味がとても美しく、
適度に調湿もしてくれるので、室内の空気がとても爽やかです。
柱を顕わす真壁としてあり、無垢の木の素地の色味が塗り壁に映えて、
明るい室内になっています。
2階はタルキ顕わしの勾配天井が、空間に変化を与え、
子供部屋にはロフトも設けられて、遊び心を誘います。
木の香り、木の肌触りに、街中で暮らしながらも、森林浴をしているようで、心も体も安らぎ、
また、通りを歩くひとの目にも、下見板張りの木の素地は、なつかしくもあり、
ほっとさせてくれるのではないでしょうか。
街中のオアシスとも言える「木の家」が完成しました。
クリの土台、杉の柱、杉の下見板、適材適所に使われた地域材ですが、
特に構造や内装に使われた無垢の南部赤松が魅力のお宅です。
(文章:ちいろば設計)
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