株式会社 理創生活 ゲストと共に音楽を楽しむ住まい(完成編)
設計 長澤紗織設計室
(文章:いわて木の家ナビ事務局)
この度、岩手県産木材をふんだんに使用した築約50年の住まいのリフォーム工事が完了いたしました。
(施工中紹介記事は「こちら」からご覧頂けます。)
完成に合わせて住まいをご案内して頂きました。
応対して頂いたのは、(株)理創生活さんより代表取締役社長の内舘さん。同じく建築部門より本部長の村上さん、畠山さんと設計を行った長澤紗織設計室室長の長澤さんです。
玄関ドアを開けると、使い勝手の良い広い土間が広がっていて、たくさんの県産木材が出迎えてくれます。
「今回の住まいは岩手の山々が育んだ様々な種類の木材をふんだんに使いました」
とおっしゃるのは、内舘社長。
確かに、ドアを開けた瞬間に木材の香りが広がっています。
「スギやアカマツを始め、サクラやクリなど全部で9種類の木材を使いました。色合いや木目が様々でとてもおもしろいですよ」と村上さん。
白っぽかったり、赤っぽかったり、一言で木材といっても全然違うことに驚かされます。
リビングに入ると、一際目に留まるのが床と天井です。
「お施主様の趣味が音楽でしたので、音の響き、楽しめる空間、雰囲気を大事にしました。私どもとしましても、これだけの県産木材をふんだんに使用した建物はチャレンジの連続でしたが、長澤さんと共に力を合わせ、完成させることが出来ました。お施主様にも大変ご満足頂き、とても嬉しく思います」と、内舘社長。
「築50年の住まいのリフォームでしたので、極力、既存のものを活かすように設計しました。時間と共に蓄積された住まいに対する思いを大切にしてほしいからです」と長澤さん。
聞けば建物の外観は極力変えずに、リビング天井部分の勾配をあえて残したり、既存のガラスを使用したりと、随所にその思いが込められています。
「リビングと音楽室は天井は赤松、床は桜の板材です。どちらも県産材です。天井の赤松材は表面に凹凸のある加工を施しました。通常どうしても住宅内部は音の反響があるのですが、木材を使用したことで音の響きがやわらかになったように感じます」と長澤さんはおっしゃいます。
「リビングから眺める景色もきれいです。リフォーム前はせっかくのきれいなお庭が見えなかったので、もっと景色を楽しめるように、窓の位置やサイズにもこだわりました」とおっしゃるのは畠山さん。
これならきれいな景色を眺めながら、音楽が楽しめそうです。
「バックヤードの廊下には収納スペースとして、作り付けの棚が重宝します。収納するもののサイズに応じて棚の高さを変えれるようにしました」と村上さん。
これならたっぷり収納できそうです。
トイレの手洗い天板はトチの木。
光が反射することで、杢と呼ばれる独特の模様が浮かび上がっています。
もちろん県産材です。
客間の床は県産赤松。
リビングのサクラとは対照的に、白く優しい色合いですので、お部屋のイメージもがらりと変わります。
経年変化で飴色に変化していくのも楽しみです。
使用した県産木材の豊富さはもとより、お施主様への細かな気配り、提案が光るお住まいでした。
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