「葛建工務店 職人が手作りで作った事務所兼打合せスペース」
葛建工務店
(文章:いわて木の家ナビ事務局)
岩手山のふもと滝沢市に、職人手作りの技にこだわって、家づくりを行う工務店があります。
この度、地元の木材をふんだんに使用した、自社事務所兼打合せスペースのリノベーションを行いました。
お話をしてくださったのは、葛建工務店の代表、里見太さんです。
大工歴40年の里見さん、お話をしていても木が大好きなのが伝わってきます。
「16歳で大工の世界に入り、当時から、1本1本 木材を見ながら のみをふるい、カンナをかけ、大工の腕を磨いたものです。そうしている内に木が好きになり、家づくりが好きになり、自分が建てた家には自然と愛着がわいてくるのです。」
大工さんにそういう気持ちで家を建ててもらうことは、建て主さんにとっても安心ですし、嬉しいことですよね。
今回の事務所のリノベーションには、たくさんの県産材が使われているようです。
「岩手県はとにかく様々な種類の木が山にあるので、おもしろい木材、良質な木材を、家に使うことが出来ます。床は県産のサクラの板を張りました。固く傷もつきにくく、高級感が出ます。また、おもしろい板で県産のセンの天板をカウンターにしました。コブがあったので、生かして卓上カレンダーを置いてみました。」
写真のカウンター天板、神棚、スギ柱、サワラ仕切り板などは、里見さんが自ら加工されたそうです。
大好きな木材を自らの腕をふるって加工していく、里見さんならではの心使いです。
「建て主さんの為に木と向き合いながら家づくりを行ってきた」という言葉に納得できます。
最近では若手の大工さんの育成にも力を入れているようです。
「大工が今5人いる中で、20代が2人います。大工技術の向上に必要なのは経験です。木材は1本たりとも同じものがありません。だからこそ、この木材はどの方向に使うのがいいのか、何の用途が向いているのか、どういう見せ方をすればおもしろいのか…考えて想像することが大事です。
そうしていくことが、一人前の大工になる道だとおもっています」
聞けば里見さんは設計士の資格も取得されているそうです。
「建て主さんのご要望、生活スタイルに合わせ、岩手の木材をふんだんに使用した、愛着が湧く住まいをご提案致します。大工が責任を持って作らせて頂きます。」
こちらはショールームも兼ねており、ご自由に見学が可能です。
一般住宅はもちろんですが、古民家工事や小規模な神社仏閣の改修工事も承っているとのことですので、お気軽にご相談頂ければと思います。
なお、ご見学の際は、現場等に出払っている場合もあるそうですので、事前に連絡を入れて頂いてからのご見学をおすすめ致します。
お問い合わせ先
葛建工務店
固定電話:019-688-0554
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