いわて林業アカデミー 木造建築研修レポート(ゆい工房)
岩手県林業技術センターでは、林業への就業希望者等を対象として、林業に関する知識と技術を体系的に習得するための研修「いわて林業アカデミー」を実施しています。1年間の研修を通して、将来的に林業事業体の経営の中核となり得る現場技術者を養成しています。
今回は、令和4年11月25日(金)に実施された、モデルハウスでの研修会の様子をご紹介します。
(文章:木の家ナビ事務局)
研修にご協力いただいたのは、(株)ゆい工房の常設展示場です。
営業担当の三浦課長、現場担当の大平さんに県産木材の住宅部材としての使われ方と、家が出来るまでの流れを説明して頂きました。
研修生の方々は、これからの林業を担っていく若い人材です。
樹種ごとにどのような使われ方をするのか、住宅ではどのような使われ方をするのか。
普段、森林で木を切るだけではなかなか実感しにくい部分の説明が行われました。木材を適材適所で使う大切さが伝わってきます。
次に、実際の事例を見ながらの説明に入ります。
住宅構造の資料などを見比べながら、研修生の方々は真剣に聞いていました。
ゆい工房は、地元の木を使って作られた、地域の風土に合う家づくりに取り組んでいる工務店です。
こういった自然素材を使用している、こういったデザインにしている等の説明は非常に興味深いものでした。
最後に、モデルハウスを自由に見学する時間も設けられました。
木材や住宅の基礎的な知識を知っているからこそ、普段意識していなかった視点で住宅を見学する事が出来ます。
リラックスした様子で、和やかな雰囲気だったのが印象的した。
積極的に質問をする生徒の方や、岩手県森林組合連合会が準備した広葉樹のフロアパネルなどを見ながら、とても有意義な研修となりました。
木材の循環は「植える・育てる・使う」に取り組んでいくことです。
木材を積極的に利用する事で、森林の手入れが活発になり、国土の保全や水資源などの機能を維持増進する事が出来ます。
そういった活動は日々の私たちの暮らしを守り、環境や社会への大きな貢献です。こういった意識を大事にし、今回の研修などを通して次世代へ森林を継承していくことが大事だと感じました。
お問い合わせ
(株)ゆい工房
TEL:019-688-4528
常設展示場詳細:http://www.41-ie.com/co_navi/257973328fdf055050360d7d-15.html
(2022年12月17日 投稿)